ニュースレター

ニュースレター一覧

2017.08.13

ティムチュリタ 人形劇グループ 活動報告

 <J2net ジャカルタ活動報告 2017年6月 その1 ティムチュリタ人形劇グループ>

ヤヤサン アウリアの新しい支援活動場所
Pondok kopi と云う東ジャカルタ地区にある、...
大きな墓地の隅にありました。

アウリアの活動場所でも珍しく、ここでキリスト教会を運営するご夫婦が幼稚園も経営しています。
幼稚園の年度末に来て欲しいと言われ、出かけました。

初めに15分だけ幼稚園からのお話と、
子ども達の歌がありますと言われ行きました。
何曲もの歌や牧師のお説教、
しまいにはプロジェクターを使用しての、
新年度の園児募集のための幼稚園の宣伝⁉︎

あの〜、私たちの人形劇はいつ⁇
帰りを急ぐメンバーもおり、
しびれを切らして先にして欲しいとお願いし、
ようやくの出番でした⁉︎
こんな事もよくあります。ここはインドネシア。

でも、子ども達は初めての事もあって、
大はしゃぎ‼︎
いっしょに歌って踊って、劇にも参加して⁉︎
大変楽しいひと時でした‼︎

今度は普通の時に、来させてね〜〜‼︎

2017.06.28

Bibit-Bunko 図書館活動

 J2netジャカルタ活動報告

<📚Bibit-Bunko図書館活動>

Cianjur SD & SMP CIWALENPEUNTAS
3月に本棚を寄付した学校へ、図書の寄贈を行いました。

 

本棚を寄付した時に、先生方の熱心さ
子どもたちの元気な姿をみてから、
図書の寄贈を検討して来ました。

昨年、インドネシア語と日本語で書かれた料理本を作製し、
販売された方から寄付をいただいておりました。
本の販売収益なので、本の活動に活用して欲しいとお預かりしました。
その寄付を今回の図書購入費として使わせていただきました。

この地域には39の小学校があるけれど、
中学校は5校しかないため、
場所によっては通うのが大変な学校もあるので、
午後は小学校の校舎を中学校として使用している学校があります。

この学校も午前は小学校として、307名の生徒がおり、
そして午後は中学校として、80名の生徒のため使われています。

図書の購入も小学生向け、中学生向けを幅広く選書しました。

渋滞で遅れたにも関わらず、元気な顔で迎えてくれました‼︎
旗を振って🇲🇨🇯🇵
6年生の生徒さんも手伝って作ってくれたと云う、
お昼ご飯まで用意して待っていてくれました!
とても美味しかったです‼︎

また、新しい訪問先が増えました‼︎ 🤗
たくさん本を読んで、世界を広げてもらえたら嬉しいです😊‼︎

 

2017.04.30

Zakka Pelangi 雑貨販売グループ活動!

 J2net ジャカルタ活動報告

ジャカルタには各国の方々がお店を構え、...
様々な物を販売しています。
今回Zakka Pelangiが販売活動をさせて頂いたのは、
フランス人の方が経営する生活雑貨のお店。
インドネシアでの規模の大きな展示会にも出店している、Paisley Things。

センスの良い、オシャレな内装と商品たち。
並んでいる商品の殆どが、このお店のご主人のキャロラインさんが
インドネシアのあちこちの村で工芸品を作っている現地の方に、
製作依頼したフェアトレード商品。
しかもリサイクル品からの製品も多い。
ボトルから作ったもの、ヤシの木から作ったもの。
台所・生活用品など女性達が思わず手に取って、使いたいと思うものばかり。

 

お店の2階のスペースをお借りしての販売。
僅か数時間の販売でしたが、たくさんのお客様に来て頂き、
中にはZakka Pelangiの活動にも関心を示して下さる方もいらして、
さっそくJ2netの宣伝も!

今回、手作りで雑貨を製作している、
5組の日本人方々とご一緒しました。
暇な時間には、他のお店を覗かせてもらい、
ちゃっかり買い物も⁉︎

是非またお知り合いになった皆様と、
ここでの販売活動を行いたいと思う、
素敵な時間を過ごす事が出来ました‼︎🤗

ジャカルタにお越しの際は、
是非訪れてみては如何でしょうか⁉︎
WEB : Paisley Things Jakarta

2017.04.09

ニュースレター 2017年4月号②

 <J2net じゃかるた 活動報告> 本棚の寄付‼︎

JJC Jakarta Japan Club ジャカルタジャパンクラブ
ジャカルタの日本人クラブ。
他国の日本人会とは少し趣が違う運営の様ですが、...
法人・個人会員に対し様々なサービスを行なっています。

J2netの存在もブリタジャカルタというJJC発行の会報誌に、
設立の時より活動記事を載せ続け152号までになりました。
しかし、残念な事に休止のお知らせが…
でもJ2netに対してもとても好意的に、様々な案件へのアプローチや、
お付き合いをさせていただいています。

JJCの場所は昨年1月に爆弾テロ事件の起きたビルの4階。
そのせいもあるのかわからないですが、
今年8月に移転が予定されています。

今回 移転に伴い社内整理のため、
ビデオのために作られた本棚を、
J2netを通しどこかへ寄付出来ないかと打診があり、
三棹の本棚を譲り受けました。

さて、寄付先です。
あそこここ、と候補を挙げてみましたが、
最終的にプンチャックの山の向こうの小学校にしました。
遠いから迷ったのですが、
現地ヤヤサンより少し前に図書室設置のために、
図書や本棚を寄付して欲しいとプロポーザルを受けていた事もあり、
今回1番適していると判断し、決めました。

しかも本棚を見に来て欲しいと言われJJCへ行って、
2日の間に運び出して欲しいとの事⁉︎
慌ててトラックを手配し、
2日後にはトラックと共にお山へ出かけて行きました。

 

先方のヤヤサンの方が、2つの小学校を選んでおいてくれていました。
ひとつはJ2netから一番初めに奨学金を支援した小学校。
2007年には最初にビビット文庫を設置した学校です。
もう一つは初めてプロポーザルを受け、
これから支援して行こうか、という学校です。
この学校は午前は小学校ですが、
午後は近くに中学校がないため、
一番近い中学校の分校として運営され、
約80名の中学生が通って来ています。

本棚をきっかけに、またひとつ活動場所が増えそうです。
なるべく早く、子どもたちがワクワク出来る本を、
たくさん本棚に並べてあげたいですね‼︎

 

2017.03.29

ニュースレター 2017年4月号

 <J2net じゃかるた 活動報告>

移動図書館 くりりん文庫の活動場所のひとつ
Matraman Jl. Bunga で初めて、お絵描き会を開催しました‼︎
ここでの移動図書館も既に3年が経ち、...
子どもたちもすっかり慣れて、私達が行くのを待っていてくれたり、
出席を取るのにキチンと並んだり、帰りは車が出るのを見送ってくれたり。🤗

本を読む以外の事をするのは初めて、
この日も子どもたちは何が始まるのかと興味津々。
でも、ためらうこともなくすぐに取り掛かり描き始めました。

楽しそうに色を選ぶ子。
くつろいで腹這いになって描いている子。
小さくて絵を描くのに困っている子には、お姉さんがお手伝い。
ほのぼのとして、とっても良い雰囲気です。
迷ってなかなか出来なかったけれど、やってみて良かった‼︎☺️

ひとりひとり、恥ずかしそうに描いた絵を持って。
ハイ!ポーズ‼︎ ٩( 'ω' )

  

  

  

2017.02.19

J2net じゃぱん インドネシア支援報告

  インドネシア ジャカルタより2時間 山を越えた先に、J2netが支援している農村地区があります。

奨学金・図書館設置活動・訪問活動・災害支援などなど、ヤヤサン・タリアシという支援団体を通し、この17年間の間に様々な活動を行ってきました。

  奨学金支援から始まった事もあり、主に小学校と関わってきました。

  昨年9月よりその中のひとつの学校で、トイレと手洗場設置工事を行いました。

  これはJ2netじゃぱんからの支援で行われています。J2netじゃぱんはジャカルタからの帰国メンバーを中心に、日本で2001年より活動をしています。

  J2net が支援を初めた頃は、この地区の学校の多くがトイレはもとより手洗い場もありませんでした。少しずつ設置される様になりましたが、この学校は600人近い生徒に対して3つのトイレしかありません。しかもかなり古く壊れたままです。校舎は二箇所に別れているので、片方にはトイレはありません。手洗場はひとつもありません。(インドネシアは未だ紙を使わず、水で洗浄する習慣があるので、手もそこで洗う事になっている様です。トイレの中に水道と水を溜める場所があります。)

手洗場の必要性を説き、今回トイレの増設・修復と2箇所の手洗場の設置を行ないました。すでに両方のトイレと手洗場は出来上がったので視察に訪れました。先生たちも子どもたちも、とても喜んでいます。

  このことをきっかけに、少しでも衛生管理を学んだり、健康管理にも関心を持ってくれたら、嬉しいです。ハンカチ持つ様になるかしら⁉︎ 

 

2016.08.04

ティムチュリタ 人形劇グループ 活動報告

 邦人の方も多く住む、Cilandakの地域、多くの方が利用しているモールCITOSからそう遠くない場所に、ごみ集積場があることをご存知の方は、ほとんどいないと思います。

 昨年、栗コーダーカルテット&フレンズのコンサートイベントがジャカルタで行われました。

メンバーの中にいらした音楽グループ元「たま」の知久寿焼さんと知り合ったことで、そのことを知りました。

知久さんはインドネシアを知ってから、数年に渡りご自身の趣味・本職?である昆虫の研究のためもあり、何度もインドネシアを訪れています。

 昨年お会いした時、ある学校を紹介されました。

先ほどのごみ集積所に設置された竹で出来た粗末な校舎の学校です。

学校を運営しているのは、邦人住民も多いすぐ近くの住宅地に住むイブ・リア。

15年に渡ってボランテイアで子どもたちの指導を行ってきています。

生徒たちはゴミ集積所に住む子どもたちです。

 子どもたちに音楽の楽しさを知って欲しいと、アンクロンなどの楽器も教えています。

知久さんは来るたびに子どもたちとギターで一緒に演奏をすることを楽しみの一つにしているそうです。

 J2ネットも今後何かの形で、支援して行く事は出来ないか考えています。

今年初めイブに会いたいと思い、知久さんに連絡を取り様子を聞きました。

 そしたら昨年10月に火事に遭ってしまい、学校も住居も燃えてしまったとのこと。

そして、その後「この土地は国有地につき、立入禁止」の看板がかかっていたとのこと。

幸い怪我人などはいなかったようですが、追い出しに遭ってしまったのでしょう。

悲しいことです。

 ともかく、子どもたちのことが心配でイブに連絡を取り、会いました。

子どもたちは二人はやめてしまったが、それ以外の子どもは、イブの家で勉強を続けていると聞きホッとしました。

今後、子どもたちのためにできることがあれば、協力することを約束して強いイヴの意思に感動し頼もしく、子どもたちのために心強く思いました。

 その後、数回アンクロンの演奏日に遊びに出かけたり、一緒にリコーダーを演奏したりしていました。

 J2ネットのメンバーたちも関心を持ち、6月にはティムチュリタの人形劇グループが出かけました。(Hori)

 

 623日、イヴ・リアの自宅で、ティムチュリの公演を行いました。

子供達のキラキラの瞳の前に、メンバーはテンションが上がります。

 今回は、日本から遊びに来たというメンバーの友人も交えて、総勢約15名で行きました。

 まず最初はチムチュリのオリジナルソング「Ayo kita pergi」。

そして「バングンパギ」「チチャック」など、インドネシアの歌や手遊びなどが続きます。

お次はクイズも交えた日本のお話「誰が誰かと思ったら」。

もちろん、インドネシア語に訳して行われます。

そして次は、ワヤンを使ったインドネシアのお話「ikan」。

このお話はインドネシアではポピュラーなお話らしくて、それをチムチュで少しアレンジしました。

ワヤンは、ワラで出来ており、メンバーの一人がたまたま観た「ワヤン・ルンプット(草で出来たワヤン)」のこのお話を演じられたのを見たことがきっかけでした。

是非手ィムチュリタでも演じられたら良いのに!という思いから、ソロのJ2ネット関連施設を訪ねた際、その作り手を訪ね、製作を依頼した本格的な作りです。

 子供達はすっかりお話の世界に見入ってくれました。

そしてまたまた歌の時間。

インドネシアの子供達にも大人気のドラえもんソング。

メンバーが、着ぐるみを着てドラえもんに扮して登場した瞬間、会場は大盛り上がり!!

子供達も大きな声で一緒に歌ってくれました。

 そして、最後は「6匹のうさぎ」。

お話の最後のシャボン玉の演出では、会場から大きな拍手が沸き起こりました。

そしてエンディングは「さようなら」インドネシア語の歌ですが、タイトルは日本語です。

いつも公演の最後で歌います。

すべての演目が終わり、片付けを始めようとしたら、なんと!!

会場の子供達がお礼にダンスを踊ってくれるというではありませんか?!なんと嬉しいサプライズ!

「ドレミの歌」にあわせて子供達が一生懸命踊ってくれました。彼らのリズム感はとにかく抜群!

ダンスも上手い!!最初は見ていただけのメンバーでしたがいつの間にか一緒になって踊りました。

 子供達もメンバーも会場がひとつになりました。

そしてそして、ダンスが終わると、先生の1人が、お礼の演奏と言って、竹の縦笛での演奏を披露してくださいました。

お礼のダンスや音楽にメンバー一同、大感動!

最後はお決まりの写真撮影でこの日の公演は終わりました。

  チムチュリの公演は、演じているメンバーがいつも元気をもらって帰ってきます。

毎回の新しい出会い、訪問する先々での一期一会に感謝です。(荻野)



2016.06.25

奨学生の手紙

 今、お読みいただいている「じゃかるた・じゃぱんネットワーク通信」は、ブリタ・ジャカルタ掲載だけでなく、日本のジャカルタ・ジャパン・ネットワークのメンバーやその他の方々にもお読みいただいています。日本では、ジャカルタで出されたものに、「J2net-net 日本ニュース」として、日本で行われる活動のお知らせや報告等々と共に、奨学金を受け取っている子ども達からの手紙を掲載しています。

 J2net の活動に「奨学金」があります。
ジャカルタで行っているJ2 奨学金とソロ市CBR センターで行っているソロ奨学金の2 種類です。
J2 奨学金は、ジャカルタの皆様にはなじみ深いものです。
その他に、日本側単独事業としてソロ奨学金を行っています。
ソロ奨学金は、カウンターパートの一つであるソロ市の障害者問題に取り組むCBR センターと協働しているものです。
対象者は、貧困家庭の障害のある子どもか、障害のある人の家庭(障害があることで貧困となっている)の子どもたちです。
この活動は2004 年から始まりました。
奨学金でも何でも、支援活動ではお金をあげておしまいではありません。
支援先の様子をきちんと確認し、協力者へ報告しなければなりません。
ジャカルタに住んでいれば、日常的に子ども達を訪問することができますが、日本側の活動となりますと、なかなか会いに行くことができません。そこで、ソロ奨学金では、奨学金を受ける子ども達から手紙と成績表をもらっています。
手紙の原文と訳を1 頁にレイアウトしてニュースに掲載します。
ソロから届く子どもたちの手紙の特徴のあるアルファベット文字は、日本人にとって読みにくいです。
また、視覚障害の子どもは点字の手紙になり掲載が難しいです。
障害のある子や学年の小さい子は絵で来ることもあり、これまた掲載が難しいこともあります。
開始当初より今年の3 月まで、10 年以上にわたり井上晴江さんが担当をしてくださいました。
井上さんはインドネシア人の方と結婚されており、インドネシアに関係するお仕事をされています。
今年の4月からは山内加寿子さんが担当してくださることになりました。
山内さんは国際交流基金の活動で、インドネシアの高校でネイティブの日本語の先生として1 年弱、教えていらっしゃった方です。
絵本の翻訳グループの在日インドネシア人の方のサポートを受けて完成させてくださっています。
みんなでどのお手紙を掲載しようか選ぶのも楽しい作業です。
今年はお裁縫の作品も送られてきました。
これは、写真を撮って掲載することになりました。
日本側には現場がありません。
このような形で少しでも、子ども達の様子が見えるようにしていきたいと考えています。

2016.06.25

J2net の奨学金活動

 J2net の活動のひとつとして、奨学金活動があります。

J2netが設立して数ヶ月後には始めたので、すでに15年は続いています。
今月はその活動について紹介したいと思います。
J2netじゃかるたでは当初3箇所の団体を通して行っていましたが、現在は2箇所の団体を通し約90人の子ども達を支援しています。
J2netじゃぱんからはジャカルタとソロの子どもたちを支援しています。
ジャカルタの活動では、北ジャカルタの貧困地区の子どもたちと、プンチャックの農村地区の子どもたちです。
インドネシア政府は、学費を無料にしKartu Pintar という奨学金支援も行って来ていますが、まだすべての子どもたちがその支援を受けられているわけではありません。
また、学費が無料になっても、本代・制服代・その他の費用は当然家庭で支払わなければなりません。
一般の学校へは行けずに私設の学校や教室で、勉強している子どもたちも大勢います。
そのような子どもたちはPaket A・B・Cと云う、合格すれば卒業と同じような資格を与えられる試験を受け、次のステップへと進学したり、就職したりしています。
先日、プンチャックの奨学金支援をしている小学校へ行って来ました。最初に行った小学校はチアンジュールの奥の山合いにあり、子どもたちは急な山路を登ったり降りたりして通っています。
のどかな澄んだ空気の中、子どもたちは元気に通って来ています。
奨学金を始めた頃は4年生以上の生徒数が5年生・6年生と年々減っていました。
10才を過ぎると家庭の働き手として、ドロップアウトさせられていたからです。
でもそれも減りました。
奨学金を受け、だいぶ親の意識も変わって来たからです。
でも、校長先生や支援団体の方のお話を伺うと、この地方にはまだKartu Pintarの制度は届いていないそうです。
それ以上に、街の住民は親が学校を探して行くのだろうけれど、田舎では親の意識も高まったとは言え、まだ低い保護者もおり学校の先生方が家庭訪問して、子どもたちの入学を促さなければならない家庭もあるのだとも話しておられました。
今回の訪問で、支援している団体の方から、新たなプロポーズが有りました。
奨学金対象の子どもの人数を増やして欲しいとの依頼です。
農村地区ではまだまだ収入が物価などの上昇に追い付いておらず、支援を希望する家庭が増えているようです。
私たちが関係しているこの団体でさえこの様な状況なのだから、インドネシア全体で見たら、おそらくまだかなりの子どもたちが、充分な教育を受けられていないのではないかと思われます。
余談ですが、これらの子どもたちの家庭では、両親の婚姻届や出生証明書も申請していない家庭があり、子どもの中学入学に当たり改めて必要性を認識し慌てている親がいることがわかり、申請にお金がかかり、その費用すら急には自分達では用意出来ずに困っている問題が浮上しています。
この小さな地域での騒ぎですが、インドネシア全体でもあちこちでまだこのようなことがあるのではないかと思います。
J2netの活動では、これらのほんの一部しか支援できませんが、せめて出会ったわずかな方達だけでも、支援をして一人でも多くの子どもたちが勉強や友達、学校の楽しさを味わってくれたらと、出来る範囲の活動を地道に続けて行きたいと思っています。
今後とも、皆様のご支援ご協力をよろし
くお願い申し上げます。(Hori)
今月号は奨学金の特集です。
J2netじゃぱんの報告 macam2では日本からのソロ奨学金の報告が紹介されています。
J2 ネット奨学金とは?
現地NGOと連携して意欲のある子どもたちへ奨学金支援をしております。
興味はあるけどよくわからない、CSR 活動の一環として考えているなど。
どんなことでもよいので、まずはご連絡ください。

2016.05.06

Bibit-Bunko 新しい本を文庫に配布

J2net1グループとして活動している「Bibit-Bunko」からの報告です。

 Bibit-Bunkoの名前はインドネシア語の「Bibit 芽」と日本語の「Bunko 文庫」から成り立っています。活動目的は「子どもの集まる場所に文庫を設置し、子どもが本を読める環境を作り、周囲の大人たちへも本の重要性を理解してもらえるよう働きかける」ことです。

Bibit-Bunkoが活動を始めたのは20064月。日本の「()ひろしま・祈りの石国際教育交流財団」から受けた助成金で本を購入しました。それまでJ2netのメンバーはいろいろな活動を通して、インドネシアの子どもたちが本に接する機会が少ないことに気付いていました。そこにこういったチャンスが巡ってきたのです。

活動を始めるに当たり、まず文庫を設ける場所10か所を選びました。

障がいのある子や孤児の施設、設備の整っていない小学校、地元の方が自宅を開放して子どもたちの居場所を提供しているところ。これら10か所の責任者に集まってもらい、文庫の役割、管理・運営方法、読み聞かせや紙芝居についてなど、セミナーを開きました。そして文庫1カ所につき250から300冊の本を届けることができました。

 それからほぼ10年。昨年末、「P.T. TOSO INDONESIA」からCSRの一環としてBibit-Bunkoに多額の助成金をいただきました。おかげさまで、1000冊弱ほどの本を購入することができました。

もちろんそれぞれの文庫には調査に行き、今どんなふうに運営されているか、本の傷み具合、子どもたちが良く読んでいる本、まったく読まれていない本、今後どんな本が読みたいか等インタビューをしました。そして選んだ本は、絵本、小さな子ども向けの読み物、本に不慣れな子へ導入の役割を果たしてくれる有名キャラクターの本、飛び出す絵本、小学生向けの物語、地図、科学の本、施設スタッフや保護者用に大人向けの読み物、手芸・料理・服飾関係の本など。1冊1冊にスタンプを押し、配布先ごとに仕分け、そしていよいよ配布です。

・「Yayasan Nur Abadi」は聴覚障がい者特別支援学校で、新メンバーを含め5名で伺いました。所在地はパサールミング。図書室が整備されていて、子どもたちは良く本を読んでいます。今回は子どもたちの本をたっぷり、送り迎えにみえるお母さんやスタッフが読める本も併せて届けました。

・「Yayasan Aulia」は北ジャカルタで貧しい地域の子どもたちに移動文庫活動などを行っているNGOです。毎週決まった曜日、決まった場所、車で行けない所にはバイクで入って行きます。バイクだと3つの布袋が精いっぱいで、その中に本を詰め込み子どもたちのところまで。貸出ノートを作り、読み聞かせも行っています。絵本や読み物、スタッフ用の本も届けました

。・「Perumahan Ibu Ani Husni」。ビンタロの住宅地で自宅を開放し、近隣の子どもたちがそこでイスラム教の勉強をしています。今回、新しい本をとても喜んでくれました。送り迎えのお母さんたちに読んでもらえる本も届けました。

・「Yayasan KDM」。ストリートチルドレンを保護し自立を支援する施設です。勉学、共同生活、職業訓練の施設を備えています。
・「三輪バイク移動図書館」。20145月、チアンジュール方面の農村地区で活動を開始しました。狭い道にはバイクが有効です。

・プンチャック方面の小学校3校には、読み物、図鑑や科学系の本などを中心に届けます。

これらの場所に新しい本が届いた時の子どもたちの顔、その本を読む子どもたちの姿を想像すると嬉しくなります。

本を読めば知識が得られます。でもそれだけではなく、考える力、想像する力、困難に立ち向かう勇気、将来への希望、生きていくための知恵などが子どもたちの中に芽生えます。それが大きな木になるのをじっと見守りたいものです。

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