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2022.06.18

中部ジャワの地域文庫に絵本が届きました!

この度、J2netから中部ジャワ州プカロガンのTBM(地域文庫:Taman Bacaan Masyarakatである「TBM Samudra Bahari」に本を寄贈しました。プカロガンはジャワ海に面した港町。美しいバティックの産地としても有名ですね。

これまでJ2netは、ジャカルタ近郊で直接訪問できる学校や施設に絵本を寄贈してきましたが、コロナ禍で直接訪問が難しかったこと、また、本があまり手に入らない地方にも積極的に寄贈したいと考えるようになったことから、ここ数年はTBM全国ネットワーク組織である「1001buku」から紹介してもらった施設に寄贈してきました。
ただ、今回の寄贈先のTBM Samudra Bahariとはちょっと変わったいきさつがありご縁ができました。私は普段、インドネシア語の勉強も兼ねてNHKのインドネシア語ラジオ放送を聴いており、特にインドネシアのリスナーからお手紙が届く、週一の番組「Halo dari Tokyo」を好んで聴いています。ある日いつもどおり聴いていると、「プカロガンのアフマッド・ファウジさんからのお便り。アフマッドさんはプカロガンでTBMを開いています。地域の恵まれない子どもたちに本を読む機会を持ってもらえるよう頑張っているそうです!」との声がラジオから流れてくるではないですか。ついつい「おっ!」と反応してしまいました。NHKはリスナー同士を取り持つことはしてないので、早速ソーシャルメディアで検索したところ、インスタグラムがヒット!見てみると、若いアフマッド君、地域福祉のため一所懸命活動している様子。早速連絡してみたところ、すぐに返事がありました。
正直、彼がどんな人かもよく知らないし、どんな団体かも分からない状況でしたが、インドネシアの地方にいてNHKラジオを聴いてくれ、メッセージまで送ってみようと思ってくれた、その気持ちというか心意気に応えたいなという気持ちが湧きました。子どもたちのために地域で頑張っていることを、遠い異国にラジオを通じて伝えたいと思ってくれた青年アフマッド君。まさかそれを聴いたリスナーから反応があり、数か月後に絵本が届くなど想像も期待もしてなかったことでしょう。一所懸命に生き何かアクションを起こしたら、きっとそれを見てくれている人がいて、そこからご縁が生まれ、何かに導かれることがあることを、私はどうしても彼に伝えたかったのです。
活動の様子などを詳しく聞き、信頼できる人であり団体であることを確認、翻訳絵本を準備して約2か月後に発送し、この度4月に現地に無事到着しました。届いたのはちょうど断食月が始まった頃、子どもたちも断食月の高揚感の中、遠い日本から絵本が届き、嬉しい時間になったのではないかと思います。「寝る前にお母さんに読んでもらいたいから、おうちに持って帰りたい!」と言う子どももいるそう。貸出もできるよう、データ入力やスタンプ押す作業を早くしないと!とのことでした。
今はソーシャルメディアで地球上の誰とでもすぐにつながることができます。ラジオから流れるメッセージに反応してお便りを出す、、、なんてかなり昭和的なやりとりでしたが、あまり簡単に物事が進むよりも味があっていいなと(どっぷり昭和の私は)思ったりもします。何がきっかけでどういうご縁が生まれるか分かりません。たくさんの人と触れ合いながら、少しでも多くインドネシアの子どもたちに絵本を届け、夢や希望を膨らませてもらえるきっかけを作れたらいいなあと願っています。
この写真、子どもたちが手でL字を作っているでしょう?何かわかりますか?これ、Literasi(=読み書き。英語のLiteracyから)のサインなんです。これは、読書啓蒙活動をしている人たちの合言葉。アフマッド君とのやりとりも、いつも最後は”Salam Literasi!”。これを合言葉に、これからも良いご縁をつなげていけたらと思っています。(宮崎幸)

2021.12.07

翻訳絵本がインドネシアの子どもたちに届くまで:後編

ほどなく、絵本のお届け先がジャカルタの幼稚園 “TK Islam Yaskin” の子どもたちに決まりました。前述の ”TIM CERITA” とは既にご縁ができていた幼稚園です。

 ところが、いざ発送の段になった初夏あたりから、ジャカルタの感染状況が急激に深刻化していきます。テレビニュースから流れるジャカルタの様子を見ては、幼稚園の開園状況や、子どもたちや先生方の健康状態、郵便事情など心配は尽きませんでした。私たちは、もどかしい思いを抱えながらも、感染状況が落ちつくまで発送を見送ることにしました。
 そして9月。マザーズクラブのイベントから半年以上が経って、ようやく“TK Yaskin”の子どもたちに届けることができました!窓口となってくださったIndah先生から、「届いたばかり」と送られてきた第一報(段ボールだけの画像)からは、私たちの絵本を待っていてくださったのが伝わってきました。翌日には、先生方が子どもたちに読み聞かせをしている様子や、子どもたちが自ら本を読んでいる画像が送られてきました。表情を見ると、すっかりお話に引き込まれて集中しているようです。その数日後には、「子どもたちは毎日読んで楽しんでいます」とのご報告。ただただ素直に嬉しく、安堵と感謝の気持ちで心が温かくなりました。
 私たちの絵本寄贈プロジェクトは、たくさんの方のご協力で成り立っています。今回は、ジャカルタマザーズクラブの方々が1冊1冊仕上げ、心のこもったメッセージを添えてくださいました。ジャカルタの子どもたちが絵本やメッセージを読み、遠く離れた日本の、会ったこともない誰かに思いを馳せるとしたら・・・、広い世界を感じるきっかけとして、とても素敵なことだと思いませんか。翻訳絵本を送る活動にご関心お持ちの皆さま、いつでもご参加をお待ちしています。
170
リーチした人数
18
エンゲージメント数
9

2021.12.04

翻訳絵本がインドネシアの子どもたちに届くまで:前編

  2021年、新しい年が明けた頃、J2netともご縁の深いジャカルタマザーズクラブのメンバーの方から「絵本貼付けのオンラインイベントを実施したい」とのご相談をいただきました。「マザーズクラブではコロナ禍で突然一時帰国になった会員も多いため、会員同士を繋げ、また、インドネシアとの繋がりを感じられるようなイベントを企画したい」とのこと。さらに、「コロナ終息後、インドネシアの子どもたちとマザーズクラブ会員が繋がるきっかけにもなれば」と、将来のことまで思いを馳せられていたので、J2netとしても喜んでお受けし、イベントに「協力」の形で参加させていただくことになりました。

 事前準備を重ね、2月16日に30分間のオンラインイベントを開催、5名のマザーズ会員の方に参加いただきました。まずはJ2netの活動を簡単にご案内し、翻訳絵本の作り方を説明。また、小さいお子様と参加された方もいらっしゃったので、J2net人形劇グループ ”TIM CERITA” メンバーによる手遊びや歌のお楽しみタイムも設け、インドネシアへの思いをふくらませながら楽しい時間を過ごすことができました。
 イベント終了後、イベント参加以外の方からも絵本作成の協力があり、最終的には計18冊の翻訳絵本を作成・寄贈いただきました。
後編へ

2021.09.26

マルクの子ども達に絵本を寄贈しました!

全国のTaman BacaanのネットワークNGOである1001bukuファディラ氏の紹介で、マルク州セラム島東セラム県に本を寄贈する話が持ち上がったのは4月のことでした。1001buku自体も、マルク州僻地への本の郵送は費用がかかる上、不安要素も多くなかなか実現できずにいる中で、ファディラ氏から「現地で社会活動をしている知人のユナン氏がジャカルタを訪問する機会あり、手持ちで本を運んでもらえるチャンスがあるがどうか」との打診をいただきました。J2としても、比較的絵本が流通しているジャカルタでなく、本の入手が困難な僻地への寄贈は有意義で是非やってみたいという話になり、急ぎ手続きをし20冊強の本をジャカルタの1001buku気付で発送しました。

現地までは、州都アンボンからセラム島東部の都市bulaまで船で一昼夜あるいは陸路車で16時間。そこからさらに車で4時間の道のりだそうです(google map でチェック!想像以上に遠いですし、僻地過ぎて詳細が出てきません・・・)。今回送った本は、Rumah Baca Kianlau、Lentera Walang Baca Gaur、RPQの3施設にユナン氏が手渡し下さり、無事子どもたちに届けられました。
絵本を手にとり真剣なまなざしで本を読む子どもたちの姿、愛おしいですね。今回は1001bukuの機転と尽力により、絵本を手にする機会が少ない遠隔地の子どもたちへの寄贈が実現できたことは、私たちにとっても嬉しいことであり、また良い経験になったと思います。課題は多くあり考えるべきことも多々ありますが、J2メンバーの知恵や行動力を結集し、またJ2ジャカルタや現地NGOと協力しながら、できる範囲内でまた新しいことにチャレンジしていけたらいいなあと思っています。一人でも多くの子どもたちの笑顔に会えるように!

2021.03.05

J2netが見てきたインドネシアの図書事情23年

 <J2netが見て来たインドネシア図書事情23年>

◆はじまり
1998年5月インドネシアではクーデターによる暴動が起きました。
それまでの政権はスハルト大統領によって治められ、独裁的な政治を30年余り続けてきました。自由な発言は規制され出版物も検閲を受け、政府に異議を申し立てる者は捕らえられました。ジャカルタで知り合ったストリートチルドレンを支援するヤヤサンスタッフの一人も捕まった事があると話してくれました。
私たちがジャカルタでJ2netを立ち上げた1999年頃は、まだその名残りもあり本屋さんに並ぶ本は限られたものでした。その状態を見て私たちも子どもたちに本を読んでもらいたいと、日本の古本を翻訳して寄付する活動を始めとし、様々な形で子どもたちへ本を届け始めました。
◆当時のインドネシアの状況
学校へ訪問した時は、必ず図書室を見せてもらいました。最初の頃はひどい状態でした。たいていの学校の図書室が埃だらけで、棚に置いてあるのは使い古した教科書やドリルの様なものばかり。教科書がひとり一冊とは限らなかったのです。どこを探しても図鑑や絵本・物語などの読み物は無く、学校の先生は図書室と呼びますが、本の倉庫のようでした。
本屋さんに児童書は少なく、あっても外国からの英語の本やインドネシア語訳文と並列の絵本。しかも高価です。公営の図書館もありましたが、日本に比べれば遥かに少なく誰もが利用できる訳ではありませんでした。政府は読書活動を推進する事は無く、国民も読書への意識が薄くなっていました。
そして大きな問題として、経済格差があります。多くの人たちが本の大事さを知る事も無く、またたとえ知っていて本屋さんに本が並んでいたとしても、買うのは難しい状況の家庭が多かったのです。
私はインドネシアの読書を推進する団体に加わり、おはなしや本の普及活動に参加しました。
そのグループでは、長期入院している貧しい家庭の子どもたちの病棟へ2週間に一度訪問し、お話や読み聞かせをしていました。
ある日、絵本の読み聞かせをした時、患者のお母さんから「その本はどこで売っているのですか?」と聞かれました。私はびっくりしました。現地で買った小さくて薄くて安い本だったのですが、ここにいるお母さんたちは本がどこで売っているのかも知らなかったのです。たとえ本屋を知っていたとしても、私たちにとっては安い本でも、このお母さんには買えなかったのかもしれません。
◆がんばる現地の人々
私が加わっていた団体の主宰者はインドネシアでも児童図書の第一任者と言われていた方で、選りすぐりのインドネシア民話本を何冊も製作しセットにして各地の学校へ寄付したり、バイク図書館の寄贈など図書推進の活動を行なっていました。その団体に関わる方で自宅の一部を図書室として開放している人がおり、訪問した際子どもたちがたくさん来て本を読んだり宿題をしたりしている姿は、素晴らしい光景でした。
また、インドネシア大学で教授をしていた方が引退され、お住いの地域の一軒家を借り図書館活動をしていました。J2もこちらの図書館とは様々な形で相互協力を行なっていました。
モスクを管理する方が、その横に小さな部屋を建て壁に本棚を作り、貸出までしていた民間の図書館もありました。
ユニークな移動図書館として、馬の世話をしている農村地区のスリルおじさんが、2015年頃から空いている時間を使って馬の背の両側に木箱を背負わせ、子どもたちの学校や村を廻る活動を始めました。その頃は、政府も図書推進に力を入れ始めており、寄付のために古本を送る際の送料を無料化したりしていました。おじさんの馬の移動図書館が有名になり、大統領にお呼ばれしたとのことです。NHKのドキュメント番組で放映されました。
これらの方達のように、ご自身が本の大切さを認識された知識人の方々、町の有識者などが独自で小さくても図書館を作り、地域の子どもたちや住民のために図書館を作り開放しています。
ある意味インドネシアでは政府より、「なんとかしなくちゃ!」と思ういろんな立場の人々が大小様々な図書館(taman baca)を作り上げて来たのかもしれません。
◆“ Taman Baca (読書の広場)”
街の小さな図書館の事です。
Taman は公園や広場、Baca は読む。
Taman Baca Anak 子ども(anak)を付けると子どもの図書館。
Taman Baca Masyarakat 市民 (Masyarakat)を付けると住民たちの図書館。
最近では、J2も関わっているスリブサトブク(1001buku)のようなボランテイアの図書支援団体も増えており、古本・寄付本を集めて各地の市民図書館へ送っている団体もあります。
現在ジャカルタでは翻訳活動はしていませんが、J2ネットジャパンでは翻訳絵本、さらに翻訳本増刷活動を続けており、日本からそのような団体を通して、Taman Baca Anakへ本を届け始めています。
J2netジャカルタでは、Bibit文庫という名でいくつかの学校や個人のお宅に文庫を設置しました。さらにバイク移動図書館を作り、プンチャックの農村地域に贈りました。J2netが開催したセミナーに図書関係者を招待したり、また外部セミナーに参加した際には、遠くカリマンタンの図書館運営者からも、本を届けて欲しいと依頼されました。
J2netが絵本のセミナーを開いた時、参加された出版社の方から意見を求められたこともありました。突撃訪問で、出版社に「こんな本を作り続けて欲しい!」と掛け合ったこともあります。
◆これからのインドネシア図書の未来は?
インドネシアも政府のトップが変わっていく事により、学校の図書室も少しずつではありますが変わってきました。最近では小学校にも司書が配置され、子どもたちへの読書推進に努めているようです。
政治や経済が安定してくると、本屋さんも良い本を出版してくれるようになったのですが、どんどん売れる本ばかりに偏る傾向があり、私たちが求める本が数ヶ月後にはもうブックフェアなどで安売りされているような状況もあります。
2017年国立図書館が移転し、新しく建てられたビルは地下3階、地上24階建ての世界一高い国立図書館となりました。ロビーホールは4階までの吹き抜け。4階まで続く高さの本棚は圧巻でした。
11月オープニングのこけら落としイベントがあり、J2net人形劇グループも呼ばれ参加したのですが、ロビーホールと児童図書室で人形劇を行い子どもたちや保護者、図書館員などからも喜ばれました。
J2netの活動と一緒にインドネシアの発展を見つめてきました。
でも、発展だけではなく発展できない部分、間違った発展も同時に見てきました。私たちの力では動かないものばかりですが、私たちでなければできないこともあるはずです。
これからも、インドネシアの子どもたちの楽しみのひとつとして本に親しんでもらうためにも、インドネシアでは買えない本を送り続けられたら嬉しいです!
◆日本でも
コロナ禍中において、今まで外で仕事をしていた親が、子どもたちとのおうち時間を飽きさせずに過ごすにはどうすれば良いかと思案してか、最近絵本が見直され売上が伸びているそうです。子どもたちは本に興味がわけば、本当に時間を忘れて夢中になります。本に夢中になる事で、私たちは様々なことを身に付けることが出来ます。
素晴らしい教えや気づきを与えてくれ、楽しみでもあり、人間を豊かに育むツールなのだと思います。
(Hori)

2020.09.26

北ジャカルタで読書活動をしている『TBA Cerah』より近況報告

 《北ジャカルタ・TBA Cerah より近況報告》

 J2net ジャパン・絵本翻訳グループが昨年より絵本を届けている、北ジャカルタで読書活動をしている『TBA Cerah』📚

「コロナ禍の中、どの様な活動をしているのか?
子供達の状況はどうなのか?」を尋ねてみました。

 “今は対面式の授業は無く、学校は閉鎖、リモート授業が行われています。
この地域には、親が携帯電話を持っていなかったり、インターネットの為のパケット料金を支払えないなどのために、遠隔学習ができない子供達がいます。
そこで、TBA Cerahは8月24日からFTBM(Forum Taman Baca Masyarakat:読者啓蒙活動を行う組織)より援助を受け、Wi-Fiを無料で提供し、月曜から金曜日にリモート学習のスペースを開設しました。
もちろん学習時にはコロナ感染防止に注意を払っています。
子供達は、勉強道具、教科書を持参、携帯電話も、個人で準備します。
携帯がない子供は、友達と一緒に勉強しています。
J2net の皆さんがまた、来てくださるのを心待ちにしています。”

代表のシャリフさんからお返事と写真、動画が届きました

今は直接会って、絵本を届けることはできませんが、引き続きTBA Cerahの活動を応援したいと思います😊
よろしくお願いいたします❤️

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