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2016.06.25

奨学生の手紙

 今、お読みいただいている「じゃかるた・じゃぱんネットワーク通信」は、ブリタ・ジャカルタ掲載だけでなく、日本のジャカルタ・ジャパン・ネットワークのメンバーやその他の方々にもお読みいただいています。日本では、ジャカルタで出されたものに、「J2net-net 日本ニュース」として、日本で行われる活動のお知らせや報告等々と共に、奨学金を受け取っている子ども達からの手紙を掲載しています。

 J2net の活動に「奨学金」があります。
ジャカルタで行っているJ2 奨学金とソロ市CBR センターで行っているソロ奨学金の2 種類です。
J2 奨学金は、ジャカルタの皆様にはなじみ深いものです。
その他に、日本側単独事業としてソロ奨学金を行っています。
ソロ奨学金は、カウンターパートの一つであるソロ市の障害者問題に取り組むCBR センターと協働しているものです。
対象者は、貧困家庭の障害のある子どもか、障害のある人の家庭(障害があることで貧困となっている)の子どもたちです。
この活動は2004 年から始まりました。
奨学金でも何でも、支援活動ではお金をあげておしまいではありません。
支援先の様子をきちんと確認し、協力者へ報告しなければなりません。
ジャカルタに住んでいれば、日常的に子ども達を訪問することができますが、日本側の活動となりますと、なかなか会いに行くことができません。そこで、ソロ奨学金では、奨学金を受ける子ども達から手紙と成績表をもらっています。
手紙の原文と訳を1 頁にレイアウトしてニュースに掲載します。
ソロから届く子どもたちの手紙の特徴のあるアルファベット文字は、日本人にとって読みにくいです。
また、視覚障害の子どもは点字の手紙になり掲載が難しいです。
障害のある子や学年の小さい子は絵で来ることもあり、これまた掲載が難しいこともあります。
開始当初より今年の3 月まで、10 年以上にわたり井上晴江さんが担当をしてくださいました。
井上さんはインドネシア人の方と結婚されており、インドネシアに関係するお仕事をされています。
今年の4月からは山内加寿子さんが担当してくださることになりました。
山内さんは国際交流基金の活動で、インドネシアの高校でネイティブの日本語の先生として1 年弱、教えていらっしゃった方です。
絵本の翻訳グループの在日インドネシア人の方のサポートを受けて完成させてくださっています。
みんなでどのお手紙を掲載しようか選ぶのも楽しい作業です。
今年はお裁縫の作品も送られてきました。
これは、写真を撮って掲載することになりました。
日本側には現場がありません。
このような形で少しでも、子ども達の様子が見えるようにしていきたいと考えています。

2016.06.25

J2net の奨学金活動

 J2net の活動のひとつとして、奨学金活動があります。

J2netが設立して数ヶ月後には始めたので、すでに15年は続いています。
今月はその活動について紹介したいと思います。
J2netじゃかるたでは当初3箇所の団体を通して行っていましたが、現在は2箇所の団体を通し約90人の子ども達を支援しています。
J2netじゃぱんからはジャカルタとソロの子どもたちを支援しています。
ジャカルタの活動では、北ジャカルタの貧困地区の子どもたちと、プンチャックの農村地区の子どもたちです。
インドネシア政府は、学費を無料にしKartu Pintar という奨学金支援も行って来ていますが、まだすべての子どもたちがその支援を受けられているわけではありません。
また、学費が無料になっても、本代・制服代・その他の費用は当然家庭で支払わなければなりません。
一般の学校へは行けずに私設の学校や教室で、勉強している子どもたちも大勢います。
そのような子どもたちはPaket A・B・Cと云う、合格すれば卒業と同じような資格を与えられる試験を受け、次のステップへと進学したり、就職したりしています。
先日、プンチャックの奨学金支援をしている小学校へ行って来ました。最初に行った小学校はチアンジュールの奥の山合いにあり、子どもたちは急な山路を登ったり降りたりして通っています。
のどかな澄んだ空気の中、子どもたちは元気に通って来ています。
奨学金を始めた頃は4年生以上の生徒数が5年生・6年生と年々減っていました。
10才を過ぎると家庭の働き手として、ドロップアウトさせられていたからです。
でもそれも減りました。
奨学金を受け、だいぶ親の意識も変わって来たからです。
でも、校長先生や支援団体の方のお話を伺うと、この地方にはまだKartu Pintarの制度は届いていないそうです。
それ以上に、街の住民は親が学校を探して行くのだろうけれど、田舎では親の意識も高まったとは言え、まだ低い保護者もおり学校の先生方が家庭訪問して、子どもたちの入学を促さなければならない家庭もあるのだとも話しておられました。
今回の訪問で、支援している団体の方から、新たなプロポーズが有りました。
奨学金対象の子どもの人数を増やして欲しいとの依頼です。
農村地区ではまだまだ収入が物価などの上昇に追い付いておらず、支援を希望する家庭が増えているようです。
私たちが関係しているこの団体でさえこの様な状況なのだから、インドネシア全体で見たら、おそらくまだかなりの子どもたちが、充分な教育を受けられていないのではないかと思われます。
余談ですが、これらの子どもたちの家庭では、両親の婚姻届や出生証明書も申請していない家庭があり、子どもの中学入学に当たり改めて必要性を認識し慌てている親がいることがわかり、申請にお金がかかり、その費用すら急には自分達では用意出来ずに困っている問題が浮上しています。
この小さな地域での騒ぎですが、インドネシア全体でもあちこちでまだこのようなことがあるのではないかと思います。
J2netの活動では、これらのほんの一部しか支援できませんが、せめて出会ったわずかな方達だけでも、支援をして一人でも多くの子どもたちが勉強や友達、学校の楽しさを味わってくれたらと、出来る範囲の活動を地道に続けて行きたいと思っています。
今後とも、皆様のご支援ご協力をよろし
くお願い申し上げます。(Hori)
今月号は奨学金の特集です。
J2netじゃぱんの報告 macam2では日本からのソロ奨学金の報告が紹介されています。
J2 ネット奨学金とは?
現地NGOと連携して意欲のある子どもたちへ奨学金支援をしております。
興味はあるけどよくわからない、CSR 活動の一環として考えているなど。
どんなことでもよいので、まずはご連絡ください。

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