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2014.08.20

移動図書館「くりりん・ぶんこ」☆始まりました!

 ジャカルタに赴任した夫に帯同して1年半。最近になってJ2netとのご縁をいただき、624日、移動図書館「くりりん・ぶんこ」に参加してきました。

訪れたのは地域のお母さんたちが自主的に運営する幼稚園のようなところで、場所はカンプンムラユのすぐ北側。チリウン川から伸びた水路沿いの路地には車が入らず、絵本の入ったプラスチックケースはドライバーさんたちに担いでもらいました。民家の土間に薄いカーペットを敷いただけの屋内広場にケースを置くと「くりりん・ぶんこ」の始まりです。

子どもたちへ文庫の説明が終わると「どんな本があるんだろう?」と、そろりそろり、みんながケースに寄ってきます。移動図書館としては初お目見えなので、どの本がお気に入り、といったことはまだありません。「機関車トーマス」とか「ハローキティ」といった有名どころ、飛び出す絵本などの仕掛本がまずは人気でした。こういった絵本は少々受難気味でしたが、あからさまに本の取り合いになったり掴み合いになったりしないのは、日頃からここで一緒に育ち合っているからでしょう。近所のお母さん方が話し合って子どもたちの居場所を作っているのですから頭が下がります。ただその経緯について私が良く知らないため、ここでお話しできないのがとても残念です。

 子どもが好きな本を持ってきてはお母さんの膝に乗っかり、読み聞かせてもらっている姿は万国共通です。20年以上前に我が子と通った近くの公民館文庫を感慨深く思い出しました。子どもたちより私の方がずっとずっと励まされ、救われていたからです。ここのお母さん方も思いは同じではないでしょうか。そのうえここは洪水頻発地域。日々の衣食こそ優先で、子どもの読書環境の整備など後回しの後回しでも無理はありません。そこに「くりりん・ぶんこ」がやって来る意味はとても大きいと思います。

また、この日はちょうど学年末の休暇中で、小学校に通っているお兄ちゃんお姉ちゃんたちも興味津々でやって来ました。図鑑や字の多い物語もたくさんありますし、ピカピカの本が何より眩しそうでした。もちろん小さな子を押しのけるなんてありません。「そうだ、小さな子たちに本読んであげてよ」とYさんがお願いすると、最初は照れ臭そうにしていたものの、ちゃんと読んでくれました。小さな子たちはその周りに小さな輪を作って・・・!!

 「くりりん・ぶんこ」は最近になって再開したばかり。活動日は第2、第4火曜日です。次は大統領選挙やプアサがあるので「ここには722日にまた来ます」と約束して帰ってきました。

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