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2015.10.20

インドネシアの高校に派遣されて

 今年1月から約5か月間、国際交流基金の“日本語バートナーズ”としてインドネシアに派遣されていました。今回はその活動についてご紹介します。
2013年12月、日本政府は新しいアジア文化交流政策「文化のWA(和・環・輪)プロジェクト~知り合うアジア」の実施を表明しました。これにより、文化芸術分野での双方向交流と日本語教育支援を二本柱とする、さまざまな文化交流事業が国際交流基金で実施されることになりました。“日本語パートナーズ”はその日本語教育支援策のひとつで、2020年まで継続される事業です。その役割は、ASEAN諸国の中学・高校などで日本語授業のアシスタントや文化紹介活動を通して、日本語教育を支援することです。私にとっては、現地の高校で日本語の授業に関われる、インドネシア人たちの生活が体験できるという点が何より魅力でした。
派遣されたのは「SMAN77」という公立の普通高校でした。地元での評判もよく、先生...
方も、生徒たちも自分たちの学校に誇りをもっている、そんな空気が流れていました。私が関わったのは1・2年生の日本語の授業と、週1,2回行われるクラブ活動で、日本語学習のお手伝いのほか、さまざまな文化紹介活動も行ないました。伝統文化の「折り紙、茶道、書道、浴衣」をはじめ、「節分、ひな祭り、七夕」などの季節の行事や、「おにぎり、カレー、たこ焼き」といった食べ物を取りあげることもありました。どんな文化紹介をするかは毎回悩むところでしたが、いずれも生徒はもちろんのこと、教職員の方々にも満面の笑みで喜んでいただけました。こんなことで、そんなに喜んでいただけるなんて、とかえってこちらが恐縮してしまうほど。そして、私の方が日本の素晴らしさに気づかされることもしばしばありました。
こうした、またとない貴重な体験ができたのも、たくさんの素敵な方々と出会えたのも、大勢の方の励ましと支えがあったからだと今改めて感謝の思いでいっぱいです。帰国して、あっという間に3か月が経とうとしていますが、これからもインドネシアとの絆を大切にしていきたいと考えています。

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