日本ニュース
2017.12.28
ブンクル・ワサビ日本語学校からのお便り
初めまして。
インドネシア・ブンクル州を拠点とするワサビ日本語学校の校長を務めるJumadi Yhoggy「ジュマディ・ヨギ」と申します。
この度、私の故郷でもある、インドネシア・ブンクル州に目を向けてくださり、ご支援をきめていただいたJ2Netの皆様に心より感謝の気持ちを述べたいと思います。
私自身についてお話しますと、2011年に来日し、2014年に大阪大学文学研究科の博士前期課程を修了した後、地元のブンクル州に戻り、得られた経験や日本語能力を活かしたく、2015年に日本語学校を設立に至りました。
J2Netのメンバーの山内加寿子さんとは2015年にジャカルタ支店の「紀伊国屋書店」で出会ったのが最初でした。
ワサビ日本語学校はブンクル州の人々、特に若者たちに日本語を学べる場と共に、日本文化を発信する場所になってほしいという希望で作られました。
ブンクル州はインドネシアの中でもどちらかというと遅れている地域で、先進国の日本から色んなことを学ぶべく、ワサビ日本語学校はここ2年に日本の文化を広める目的で、日本関係のイベントを行ってきました。
2016年の「ラマダン祭り」はその一つです。
「ラマダン祭り」はイスラム教のラマダン月に日本料理及び日本の文化、折り紙やけん玉など、を紹介しながら、一般の人を招いて恵まれない子供たちと一緒に断食明けをし、物質を支援しようというテーマで行われたイベントです。
そこで地域への貢献の一つとして、ワサビ日本語学校の近くにある孤児院の子供たちを招くことにしたのが、ワサビ日本語学校とこの度J2Netの皆様が決めていただいたブミ・ヌサンタラ孤児院との最初の関わりでした。
ラマダン祭りに、孤児院の子供たちは興味津々でイベントに参加してくれました。
けん玉の大会や習字の大会に、楽しく挑んでくれたことを見て、私は、感心し、やりがいを感じました。
「ラマダン祭り」はワサビ日本語学校内で行われていて小さい規模のイベントです。
今年2017年のラマダン月にも開催したかったのですが、より大きな規模のイベントを作りたく、モールのホールを一日借り、「ラフレシア祭り」というブンクル州で初めての日本祭りを開催する計画が先に立ちましたので、余裕
がなく、「ラマダン祭り」を開催することができませんでした。
孤児院の子供たちには「ラフレシア祭り」に来てもらい、ヨーヨー釣りやコマ回しなどを紹介し、一緒に楽しんでもらいました。
そして、日本に興味を持つブンクルの若者たちや一般の人にも多く来てくれました。
初めてのイベントにしては大変盛り上がり成功したなと評価できました。
これはもちろん、「ラフレシア祭り」のために日本からブンクルに来てくださったJ2Netのメンバーの山内加寿子さんのサポートがあってのことです。 (Bengkulu地方の伝統的な太鼓、ドルの演奏)
J2Netの皆様がこの度、ブンクル州にあるブミ・ヌサンタラ孤児院にご支援を決めていただいたことにより、地元の一人として大変ありがたく思い、感謝の気持ちで一杯です。
私自身、日本と触れ合ってから、いつかインドネシアと日本のかけ橋になれたらなと願ったことがあります。
こういう風に、私たちワサビ日本語学校がご紹介した孤児院にご支援をきめていただいたことは、私自身役割を果たすことができたなと喜びを感じています。
改めて心より感謝の気持ちを申し上げます。
インドネシアに帰国してから3年が経ち、やはり日本語能力が落ちつつあるなと実感してはいますが、今後とも何卒よろしくお願いいたします。