日本ニュース
2014.12.28
台風のグローバルフェスタ、ご報告
去る 10 月 4 日(土)・5 日(日)、今年もグローバルフェスタに参加してきました。 今年のオープニングセレモニーは AKB48 のコンサート。例年とはちょっと違う雰囲気のお客様も多く訪れ、賑やかに始まりました。初日は晴天に恵まれ、来場者も過去最高の 66,450 名、J2 の売り上げも、おかげさまで過去最高を記録しました。残念ながら 2 日目は台風のため 12 時終了となり、絵本作 成のワークショップは 1 日だけの実施となりましが、絵本 8 冊(うち 2 冊未完成)が仕上がり、延べ 45 名の方が貼り付け体験にご参加くださいました。
この催しに初めて参加したのは 2003 年。まだ「国際協力フェスティバル」という名前でした。 JANNET(障害分野 NGO 連絡会)のテントの軒先にパンフレットを置かせていただき、エプロンとワイ ンバックが 2-3 枚ずつは売れたかな、というところからのスタートだったことを懐かしく思い出します。2011 年に「ジャカルタ・ジャパン・ネットワーク」として独自出店を始めてからは、活動紹介とフ ェアトレード商品の販売に加え、テント内で古本に訳文を貼り付けてインドネシア語の絵本を作るワー クショップを始めました。
今年は絵本の貼り付け、 フェアトレードともに、新 しいことを試しました。
絵本作成の際、例年切り 取り線に沿って切った訳 を糊で貼ってもらってい ましたが、今年はシール用 紙に印刷し、手を汚すこと なく作業ができるようにしてみました。概ね好評でしたが、台紙に切り込みが付いていない部分のシー ル用紙を剥がすのに時間がかかったり、元の日本語が透けず且つ絵本が膨れ上がらないシールの厚さは どのくらいなのかなど、まだまだ試行錯誤の最中です。今後も少しずつ工夫を重ねながら来年につなげ ていければと思っています。
今回出来上がった絵本は、後日横浜の絵本翻訳グループ gado-gado で点検 と仕上げをした後、ジャカルタを始めとしたインドネシアの施設に寄付されることになっています。ま たその様子は、ホームページ(http://j2net.cloud-line.com/)や来年のグローバルフェスタのパネル展示 などを通してご報告いたします。
フェアトレードでは、年々少しずつサイズが大きくなってきていたり、スリットの角度が変わってき ていたものを元に戻すべく、メンバーのお義母さまにご協力いただき、標準的な日本人の体形に合うよ うに、エプロンの型紙を作成しました。ジャカルタで布製品の製作をしている知的障害児と聴覚障害児 のための学校=ヌル・アバディで、ほぼ型紙通りにエプロンを作ってくれたこと、またヌル・アバディ が選んだ布地の柄がとても素敵だったことが、今回の好調な売り上げにつながりました。
J2 では、フェアトレード商品をただ売るだけでなく、「売れる商品」を作る指導や商品開発を積極的 に行っています。日本で販売するものに関しては、ジャカルタと日本とでうまく連携を取ることが大切 ですが、何より日本からの要望を現地で忍耐強く丁寧に指導してくれるメンバーには、頭が下がる思い です。このようにジャカルタ・日本双方で工夫を重ねながら商品化し、販売したフェアトレード商品の 売り上げは、来年度の仕入れ代を残してほぼ全額、J2 奨学金として現地に還元しています。
また今年はフェア トレード商品に加え て、皆様からご寄付い ただいた古着や雑貨 も販売しました。特に バティックの布類は 大変人気があり、ほぼ 完売しました。ご協力 いただいた皆様には、 この場をお借りして御礼申し上げます。
独自出店を始めてから公式パンフレットに団体名とテントの場所が載るようになり、毎年テント近く のあちこちで、懐かしい再会や、同窓会の輪が広がっています。 来年のグローバルフェスタは 10 月 3 日・4 日辺りでしょうか。また皆様の笑顔にお目にかかれるこ とを、心から楽しみにしています。