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2015.12.17

熱帯林再生プロジェクト視察ツアーに参加しました!

  三井住友海上はインドネシア政府の「森林および国土復興国民運動」に賛同し、荒廃地となっていたパリヤン野生動物保護林の森林修復と再生の取り組みを2005年に開始しました。

その結果、350haに30万本の樹木が定着し、森林の回復と本来の生態系の再生も確認され、「これこそ森林修復の見本!」と評価を受ける成功をおさめました。

 先頃、そのプロジェクトの体験ツアーがあり、J2netジャパンのメンバー2名が参加して参りました。

 その様子を写真と共にご報告させていただきます!

  

 紙使用量が多い保険業にとって、紙資源の森林を増やしていくとこは使命であると、プロジェクトをスタートさせました!
この視察ツアーは今年で2回目、今回は20名の方が参加されました。

 パリヤン野生動物保護林はジョグジャカルタから車で1時間半くらいのところにあります。
地域の貧困問題に起因し、周辺住民による不法森林伐採、焼畑耕作が行われ、森林は消失。
三井住友海上、インドネシア林業省、ジョグジャカルタ特別州政府、ガジャマダ大学が連携して実施しました。

  

 まずは、保護林内施設研修所にて、プロジェクト関係者との交流会です。
交流会といっても、ツアーの概要について、三井住友海上の方、住友林業の方、インドネシア林業省の方、ガジャマダ大学の先生方、現地農業組合の方々からプロジェクトについて詳しくお話を伺いました。
インドネシアのお菓子、ドリアン、マンゴスチン、お弁当などもいただきながらの和やかな会でした。

 日本語では「塵も積もれば山となる!」
10年間の地道な活動が成果となりました。
今後も少しずつ未来に繋げていけることでしょう。

まさに、J2netの活動も同じと、心に響きました!

  

 インドネシア林業省No2 のアニィさんです。
千葉大学を卒業され、博士号も取得されています。
貧困問題解消のため、農民に唐辛子栽培を指導しました。今では日誌などによって記録を残すことができるようになったと言います。
私が知るインドネシアの貧困層の農民の方は、読み書きすらままならない状況と記憶していますので、日誌を書けるようになったということは、本当に素晴らしい成果と感じました。

 唐辛子栽培のレクチャーを受けました。
赤いユニフォームに身を包んだ農民の方々との共同作業は楽しかったです。
この唐辛子栽培にも成功し、プロジェクト開始前、5000円だった年収は4年で10倍になったと言います。「真面目に、頑張れば、成功する!」
「Karja kelas ! Berjuan ! Sukses ! 」
農民の方々はこの言葉を掛け声に日々作業していると聞きました。

  

 唐辛子の苗を一株ずつ丁寧に仕分けします。
私も一緒にやりました。

 そして、一株ずつ植えていきます。
保湿効果を高めるため、ビニールで保護します。

  

 ひとり5本ずつ、植林もしました。
自分の名前の看板も立てました。
誰もが数年後、自分が植林した樹木の成長を見に来ようと思います。
生物多様性に配慮し、ローカル樹種30種を植栽。
チーク、マホガニー、タガヤサン、フランボヤン、マンゴー、シルサック、スリカヤ、ナンカ、プリンビンなどです

 ツアー3日目は植林地のトレッキング。
お天気にも恵まれ、気持ち良い散策となりました。
定着した木々からは種や実が落ち、芽がどんどん出ていました。
植えた木々だけではなく、緑が緑を呼んでいることを実感しました。
また、絶滅した野生動物も少しずつ戻ってきています。
サル、鳥、蝶などの生態系の回復も確認されています。

  

 地元小学校を訪問しました。
このプロジェクトの奥深さはもう1つ。
未来に繋げるために、地元小学校の先生、保護者、そして子ども達へも指導しています。

 小学生達はマーチングで歓迎してくれました。
とってもお上手でした!

  

 子どもの笑顔にたくさんの元気をもらいました。

 私たちもお礼にクラリネット演奏をしました。
「日本の四季の歌」「インドネシアプサカ」「ドラえもん」と最後はみんなで大合唱 🎶

  

 竹とんぼ、あやとりで子どもと交流もしました。

 素晴らしいスタディーツアーでした。
未来に繋げるプロジェクトの奥深さを知り、充実した時を過ごしてきました。
参加して良かったです!

この後、世界文化遺産ボロブドゥール、プランバナン見学、お買い物なども楽しみ、大満足のインドネシアツアーだったことも付け加えておきますね。

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